LumberJacks 自然学校
薪割りワークショップ
5月20日にランバージャックス自然学校の第1回目の薪割りワークショプを開催しました。参加された皆さん、ありがとうございました!
参加者6名のどなたも薪割りの経験はありませんでしたが、座学から斧による薪割り、薪割り機による薪割り、薪棚作りまでの一連の流れを楽しく学んで頂きました。
ワークショップは16:30解散予定でしたが、コヒーを飲みながら、焚き火のことや薪ストーブのこと、趣味の話などで盛り上がり、終了時刻を大幅に過ぎての解散となりました。
参加者の皆さんは初めての顔合わせでしたが、一緒に薪を割り、弁当を食べ、薪棚作り競争をすることで一気に距離が近くなりましたね。
これまで何度も薪割りワークショップを開催してきましたが、改めて薪割りは、単に薪を作っているのではなく、人との結びつきや関係性、自然との関係性を作っているんだなと実感しました。
次回の開催は、真夏の暑い時期が過ぎた頃を予定しています。
最後に、タイムスケジュールに沿って簡単に当日の内容を振り返ります。
皆さんのご参加を心待ちにしております!
○座学
丸太を斧でスムーズに割るために、木目をどう読み、木の節をどう避けるか、そもそも木がどうのように成長するのか、そのための道具にはどんな種類や用途があるのか。ナタ、枝払い斧、薪割り斧、楔(くさび)など実物の道具の紹介や、薪の断面からその構造を観察し理解を深めました。
木がどのように成長し節やこぶができるのか、皆さん初めて聞かれたようで興味津々の様子でした。
○斧による薪割り
薪の種類(今回は楢と楠がメイン)、力を使わない斧の振り方、安全な両足のスタンスの取り方・丸太の置き方を事前に説明し、皆さんに割ってもらいました。
割り始めは斧という危険な道具を使う恐怖心から、腰が引けたり、力加減がわからないために上手く割れないのですが、10分も経てば皆さんパカパカと上手く割れるようになっていました。
○薪割り機の利用
割る力が20t以上ある薪割り機を使って、斧で割れない大きな丸太をどんどんと割っていく。
薪割り機で指を怪我した最近の事例を説明し、操作をするのは1人で行うこと、切り口が平らではない薪の挙動に注意することなど安全重視で進めていきました。
「これ、ほんとに割れるの!?」と思うような大きな丸太や節やこぶだらけの丸太がミシミシと割れていく様は、斧で割るのとはまた違った爽快感がありました。
○薪棚作り
大工道具・大工仕事が不要の薪棚作り。まず、薪に菌が入り腐らないよう地面と縁を切るために、長い枝を2本地面に置く。作りたいサイズに合わせ薪棚の両サイドは薪を交互に組む井桁にします。その間のスペースに薪を積んでいきます。こうすることでお金をかけず立派な薪棚が完成するのです。
この手の薪棚作りにおいては、両サイドの井桁が肝になります。真っ直ぐな薪を3、4本交互にジェンガのように積んでいくのですが、これがグラグラだと薪が崩れてしまうので妥協せず、真っ直ぐな薪を選び、一段一段グラグラしないか確かめながら確実に積んでいきます。
この井桁作りを2チームに分け競争してもらいました。
Aチームはスピードはあるのですが適当に積んでいたため4回もやり直す羽目に。
Bチームはスピードはそこそこですが確実に積んでいきやり直しなく見事に完成させました。性格なのか職業柄なのか、はっきりと現れた違いに笑いが絶えませんでした。
担当 平沼晶英